ウォーターサーバーはいらない?必要かどうか判断するためのポイント
公開日:2023/09/15 最終更新日:2023/06/28
いつでも安全な水やお湯が使えるウォーターサーバー。コロナ禍で興味を持つようになった人もいらっしゃるのではないでしょうか。利用者が少しずつ増えており、現在では国内での普及率は7~8%となっています。自分にとってウォーターサーバーは必要かいらないのか、判断のポイントについて解説します。
ウォーターサーバーはいらない?
日本国内の水道普及率は、2022年で98.2%となっており、ほとんどの家庭で水道水が利用できます。
また、水道の水質については、水道法という法律に基づいて、安全性が確保されており、細菌や重金属など健康被害を起こすものは徹底的に取り除かれます。
水道サービスは、原則的に市町村が経営しているため、民間企業のように倒産して水の供給が止まってしまうことはありません。安全な水が安定的に確保されているのです。
国土交通省のデータによると、水道水がそのまま飲める国は世界でもごくわずかで、日本を含む10か国しかありません。日本は水道の水質がとても良好で、ウォーターサーバーはいらないように見えます。
しかし、なかには、水道水を飲むといやな臭いを感じて飲めない人もいます。これは地域的に消毒が多く使われていたり、大規模なマンションで水を貯めている貯水槽が汚れていたりするためです。
また、日本では水道水の水源として、多くは河川や地下水、井戸、湧水などを利用しています。もちろん、法に基づき浄水や消毒がなされています。
しかし、現実にこうした水源や貯水槽から細菌や灯油などが、水道水に混入する水質汚染事故が、毎年日本のどこかで発生しているのです。
近年でも水道水から発がん性物質が検出され、井戸からの取水が停止され、住民の健康被害が心配されている地域もあります。
大部分の人は水道水でも問題ないことが多いですが、お住まいの地域の水源や管理方法によってはウォーターサーバーが必要となる方もいます。
ウォーターサーバーが不要な人の条件
とくにウォーターサーバーがいらないという人は、次のような人です。
水道水を飲むことに抵抗がない
現在、水道水を飲んでいても味の問題や心配がない人に、ウォーターサーバーは不要です。
日本の水質はどんどん向上しており、とくに大規模な自治体では、高度な浄水装置が導入され、より「おいしい水」が飲めるようになっています。蛇口に浄水器をつけているから安心という人もいらないでしょう。
給水方式が直結タイプである
水道水は一度貯水槽に貯めた水を使う貯水槽水道方式と、貯水槽を通さず蛇口まで水道水が直接届く直結給水方式があります。直結タイプでは常に新鮮な水が届くため、汚染の心配が少なくて済みます。
水を自分で買うのが苦にならない
水道水は飲まずにミネラルウォーターを利用するけれど、自分で水を買って運ぶことが苦にならない、宅配を利用するため問題ないという人もいるでしょう。
ひとり暮らしであまり水を飲まなかったり、出張などで自宅で過ごす時間が少なかったりする人も不要です。
ウォーターサーバーが必要な人の条件
一方、ウォーターサーバーがあった方が生活が便利になる人は次のような人です。
子どもに安全な水を飲ませたい
赤ちゃんが産まれたのをきっかけに、ウォーターサーバーを検討するママも多いでしょう。
ミルク作りにすぐお湯が使えるのはもちろん、水質汚染の心配がありません。ジュースより水を飲む環境にできるうえに、災害対策としても水の確保ができます。
硬度を選びたい
日本の水道水の硬度は、平均で48.9mg/Lと軟水に分類されますが、地域によって差があります。大きく見ると関東地方の硬度が高く、北海道や東北地方は低い傾向があります。
都道府県別では特に千葉、埼玉、熊本は硬度が高く、青森や山形、奈良、広島は低くなっています。水道水を飲むと下痢をするという人もいますが、もしかしたら硬度が合わない可能性もあります。
長期的に安全な水を確保したい
水源の水が水質変化を起こすことによって起こる汚染事故は、誰にも予測できません。
また日本の水道普及率はとても高いですが、厚生労働省は水道施設の老朽化や水道管理の人材不足が深刻化していることに危機感を抱いています。ウォーターサーバーを利用すると、長期的にこうしたリスクを避け安全な水を確保できます。
まとめ
今回はウォーターサーバーは必要なのかいらないのか、判断するポイントについて解説しました。日本は水道の普及率が国際的に見ても高く、水質も安定しています。しかし、なかには水道水が身体に合わなかったり、より安全な水が欲しいと考えたりする人もいます。ウォーターサーバーであれば、自分の体質やライフスタイルに合わせた水を選べます。人間の身体はほとんどが水です。大人で体重の約60~65%、年齢が小さくなるほど水が占める割合が高く、新生児では75%にものぼります。安全な水を安定的に確保するため、ウォーターサーバーを一度検討してみてはいかがでしょうか。