バーチャルウォーター(仮想水)って何?生活に欠かせない水の問題とは

公開日:2023/01/01  最終更新日:2022/12/21

バーチャルウォーター(仮想水)という言葉を聞いたことはありますか?「輸入した食料はただの食料ではなく、膨大な水を使って育てている」という考え方のことです。食料輸出国の水を過剰に消費することは、その国を水不足に陥らせることに他なりません。国際問題になりかねないバーチャルウォーター問題を改善することが求められています。

バーチャルウォーター(仮想水)とは

バーチャルウォーター(仮想水)とは何でしょうか。1990年代に提唱された言葉で、「海外から食料輸入、海外へ食糧輸出することは、育てた農作物に使われた水も輸出入している」という意味です。

当時の中東諸国は水不足が深刻でしたが、そのわりに紛争が少ない傾向がありました。何故争いが少なかったのか調べると、海外から肉や穀物、野菜などの作物をたくさん輸入していたから、ということが分かりました。ここから「食料品の輸入=バーチャルウォーター(仮想水)を消費する」という考え方が生まれたのです。

食料を輸出=その国の水も消費する事実

さまざまな野菜や穀物、牧畜では多くの水を使って養います。日本でもよく食べられるパンの主原料、小麦はほとんど海外から輸入しています。海外から小麦を輸入する=小麦を育てた水も輸入する、とバーチャルウォーターをカウントします。

近年は人口増加や渇水、治水インフラ不足などが原因で、水不足に苦しむ地域が増えています。そのような国が外貨稼ぎのために、自国で作った食料を輸出して、水不足を悪化させています。

日本のバーチャルウォーター(仮想水)輸入量は多い

日本の食料自給率はカロリーベースで約40%。日本でも米や野菜の多くは、国内で育てるので生産額ベースでは66%ありますが、肉や小麦など高カロリーな食品の多くは、輸入に頼っています。バーチャルウォーター(仮想水)でとくに問題なのは肉、主に牛肉や牛乳の高さです。なぜ肉の生産には多くの水が必要なのでしょうか。

餌の飼料を育てるのにも水が必要

本来、牛は人が食べられない草を食べて育つエコな動物です。畑に向いていない草原で牛を飼い、その牛を食べることは理にかなっています。しかし現在は肉の質を良くするために穀物飼料を与えるのが一般的。特に日本では脂身の多いやわらかな肉を好むため、穀物飼料は必須です。

牛肉を食べると牛が飲む水+飼料の穀物を育てる水という、二重のバーチャルウォーターを消費します。牛肉だけでなく牛乳、乳製品のバーチャルウォーターも多い傾向があります。

肉、乳製品のバーチャルウォーターは特に多い

牛はたくさん水を飲み、2年ほどかけて育てるため、とくにバーチャルウォーターを多く消費します。牛肉100gあたり2,060Lに対して豚肉は100g590L、鶏肉は100g450Lと、他の肉の4倍近い水を使います。

牛から得られる乳製品では牛乳1Lあたり550L、チーズ1切れ(約15g)で48L、バター大さじ1(約15g)で171.6Lのバーチャルウォーターを使います。野菜のカブは1株あたり5.2Lなのを考慮しても、とてつもない量の水が必要なのが分かります。

ではどうすればよいのでしょうか。輸入牛肉や乳製品でも、グラスフェッド(青草だけを食べて育った牛)を選ぶとバーチャルウォーターを減らせます。コーヒーに入れて飲む「グラスフェッドバター」が流行りましたが、バーチャルウォーター対策でも選びたい乳製品です。

バーチャルウォーター(仮想水)から分かる水問題

先進国や富裕国に食料を輸出する国は、その国のバーチャルウォーターも併せて輸出します。その国の水資源と釣り合うだけ生産しているならよいですが、程よい量だけ生産するのは難しいのです。

生産国の水を浪費して、水不足を加速させる

自分たちで食べる以上の農作物を作り、輸出するのは本来、地域の特性を活かした方法です。地域により気候が変わるので、その気候に合った作物や牧畜をするのは理にかなっています。

しかし近年は行き過ぎた生産で水資源を過度に使い、ますます水不足に陥る国が少なくありません。特に畜産は家畜に飲ませる飲料水だけでなく、与える飼料を育てるのにも膨大な水が必要です。できるだけ肉、とくに牛肉は国産を選ぶ、主食をパンから米に変えるだけでもバーチャルウォーター問題を改善することができます。

輸送費

バーチャルウォーターとは直接関係ありませんが、海外から輸入する時は多くの燃料が必要です。タンカーなど一度に大量の物資を運ぶ船は省エネで運行しますが、それでも1日で燃料を200リットルのドラム缶約500本が必要です。

ただでも世界的に燃料不足が続いている時に、海外から食料や水を運ぶだけでも大きな負担になります。海外からはミネラルウォーターのペットボトルもたくさん輸入されますが、これを運ぶのも膨大な輸送費が必要です。

まとめ

バーチャルウォーター問題を知ると、地産地消や国産のものを選ぶ大切さが分かります。幸い、日本はお米の自給率はほぼ100%あります。できるだけパンよりもお米、牛肉よりは豚肉や鶏肉、海外産よりも国産を選ぶとバーチャルウォーターを減らすことができます。

ミネラルウォーターも海外産より、できれば国産を選びたいものです。ウォーターサーバーのミネラルウォーターは、日本の水が使われています。すべて国産食材を揃えるのは大変ですが、水なら高い予算をかけずに国産が選べます。まずはウォーターサーバーで、水から地産地消を始めてみませんか。

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