ウォーターサーバーはなぜ無料?費用のからくりを解説

公開日:2023/10/15  最終更新日:2023/06/28

費用のからくり

ウォーターサーバーを検討するときに、「費用無料」という宣伝を聞いたことはないでしょうか。サーバー本体はもちろん、送料、さらに初回や2回目は水代すら無料というメーカーもあります。一体どういう仕組みになっているのでしょうか。今回は、ウォーターサーバーの費用のからくりについて解説します。

ウォーターサーバーはなぜ無料?

ウォーターサーバーが無料なのは、機器のレンタル代ではなく、定期的に注文される水代やほかの費用によって利益が得られるためです。

企業が販売する商品は通常、原材料を仕入れて仕入れ価格を上回る価格で販売し、その差額によって利益が生まれます。

しかしウォーターサーバーで販売される水は、多くが天然水です。河川の水や湧水は無料であり、水資源が豊かな日本においては採取する手間はかかっても、仕入れには費用がかかりません。

よくある12Lボトル1本約2,000円という価格設定で、採取費用や広告宣伝費、機器の費用、ボトル代をまかなっても、十分に利益が出る仕組みです。

定期購入の契約では、解約しにくい仕組みになっていることもあります。年間契約割引となっていたり、解約は30日前までなど早めの申込が必要だったり、解約違約金や休止金が発生したりなどトラブルとなってしまうことがあります。

とくにショッピングモールなどで勧誘された場合、周囲の目もあり、落ち着いて内容を吟味するのは難しい状況です。今だけキャンペーン中、本日申込の方のみ特別価格、しつこい勧誘などで契約を急がせるスタッフもいます。

いったん持ち帰って契約内容を確認する、口コミをチェックする、他社と比較するなど慎重に検討しましょう。無料です、と言われたときに、何が無料で何は有料なのかをよく見極める必要があります。

初期費用や維持費はかかる

ウォーターサーバーがお得という宣伝は多いですが、初期費用や維持費はかかります。

多くのレンタルサーバーでは初期費用が無料となっていますが、サーバー購入タイプでは本体代金、水道直結型のタイプでは工事費が初期費用としてかかります。

維持費用としては、レンタル料、メンテナンス料、送料、水の料金、水道代や電気代がかかります。すべてが必ずかかるわけではなく、会社によってどの費用がかかるかは異なります。

電気代は月に約500~1,000円程度ですが、近年は電気代も値上がりしているため、見過ごせません。

また何と言っても、水そのものの費用がかかります。1日1人あたりの水使用量の目安は、そのまま飲むだけで500ml、料理にも使う場合には1L程度です。1人あたり月に15~20L必要です。

子どもは体内水分量が多く、新陳代謝も活発なため、大人よりも多い水分量が必要となります。水の料金相場は12Lで約2,000円、20Lで約3,000円ですので、平均的に月3,000~4,000円はかかると言われています。

コストを抑える方法

ウォーターサーバーで便利になるのはいいけれど、水だけに月3,000~4,000円と言われると迷う方もいるでしょう。ウォーターサーバーでは選び方や使い方でコストを抑える方法があります。

天然水よりRO水を選ぶ

維持費の中で最も大きい水の料金ですが、水の種類によって安いものもあります。

RO水は、水道水を特殊な方法でろ過したもので、水に含まれるイオンや、細菌や金属といった有害物質も取り除かれており、赤ちゃんのミルクにも使える水質です。

天然水には原価がかかりませんが、それでも継続的に採取するには設備費や人件費などがかかります。水道水を利用するRO水の方が、価格が安い傾向にあります。試飲で問題がない場合は、RO水を選ぶのもひとつの方法です。

水道直結型を検討する

水代を節約したい場合には、水道直結型を利用すれば、通常の水道料金のみとなるのでお得です。

水の注文や交換の手間が省け、あまり使わない月でも心配いりません。ただ月額の利用料は別なので、まったく利用しなくとも、一定の費用がかかるデメリットはあります。

使用方法をこまめに調節する

ライフスタイルに合わせて、こまめに使い方を調節するのも有効です。旅行や出張などで家を空ける予定が分かったら、水の定期宅配をスキップします。

スキップし過ぎると違約金がかかる場合には、前後の水注文ペースを調節して、スキップが長くならないようにします。

温度調節が可能な場合には、最低限必要な温度まで下げたり、夜間はエコモードにしたりと切り替えることで電気代を節約しましょう。メンテナンス費用を抑えるためには、こまめな掃除やお手入れも忘れないようにしましょう。

まとめ

ウォーターサーバーが無料で利用できるのは、商品の原料である水が無料なためです。水資源が豊富な日本では飲むのに適した天然水が入手しやすい環境です。また、無料と言ってもそれぞれ何かしらの料金は発生します。契約のなかで、無料になる範囲と条件についてよく確認が必要です。ウォーターサーバーは使い方によっては暮らしを便利にしてくれます。とくに赤ちゃんのミルク作りや災害への備えとして役立ったという方もいます。ウォーターサーバーを検討する場合には、各社の特徴を比較し自分のライフスタイルに無理ないものを選びましょう。

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